THE未来少年~オギノアキラニタイムマシンヲ~
「え?なんで死ぬの?今こうしているんだから、お前もオレも生きりゃよくね?」
「そんな単純じゃないんだって。俺らが19歳で死ななけりゃ、他の奴らの人生が狂って、誰がいつ死ぬか分からないんだよ。恒吉が死ぬかもしれね~し、リオが死ぬかもしれね~し。だから変えられないんだよ。俺は満足したから良いんだ。人生悔いな~し。」
未来のオギノは一気にウィスキーを飲み干した。
「そっか……。そう言える日が来るんだな。分かった。オレ頑張るよ。」
「あぁ。未来は厳しいぜ。お前死んでるからな。免許証もないし、住所もない、存在しない人間だからそれだけは分かっておけよ。袋の中身は餞別だ。」
黒い袋の中を見ると、さっき入れられたクマのキーホルダーの他に、ダイヤの指輪と腕時計が入っていた。
「未来に着いたらそれ持って、質屋行けばなんとかなるから。この携帯みたいなのはタイムマシンのリモコン。」
未来のオギノはタイムマシンのリモコンを見た。
「俺も使い方はよく分からないけど、もうセットしてあるから、その青いボタン押せば6年後に飛ぶ。そこに着いたらホームレスのおっちゃんに『あなたの番です』って言ってそれは渡すんだ、分かったな。あ~言えた。」
未来のオギノは説明し終えると、
ウィスキーの空きビンを線路際の草むらに置きに行った。
「そんな単純じゃないんだって。俺らが19歳で死ななけりゃ、他の奴らの人生が狂って、誰がいつ死ぬか分からないんだよ。恒吉が死ぬかもしれね~し、リオが死ぬかもしれね~し。だから変えられないんだよ。俺は満足したから良いんだ。人生悔いな~し。」
未来のオギノは一気にウィスキーを飲み干した。
「そっか……。そう言える日が来るんだな。分かった。オレ頑張るよ。」
「あぁ。未来は厳しいぜ。お前死んでるからな。免許証もないし、住所もない、存在しない人間だからそれだけは分かっておけよ。袋の中身は餞別だ。」
黒い袋の中を見ると、さっき入れられたクマのキーホルダーの他に、ダイヤの指輪と腕時計が入っていた。
「未来に着いたらそれ持って、質屋行けばなんとかなるから。この携帯みたいなのはタイムマシンのリモコン。」
未来のオギノはタイムマシンのリモコンを見た。
「俺も使い方はよく分からないけど、もうセットしてあるから、その青いボタン押せば6年後に飛ぶ。そこに着いたらホームレスのおっちゃんに『あなたの番です』って言ってそれは渡すんだ、分かったな。あ~言えた。」
未来のオギノは説明し終えると、
ウィスキーの空きビンを線路際の草むらに置きに行った。