政略結婚はせつない恋の予感⁉︎
゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚
終業後、気が重いまま、いつものように副社長のプライベートルームへ入る。
カードキーで解錠してドアを開いたとたん、副社長……将吾さんから腕を持たれてぐいっ、と中へ引っ張り込まれた。
すぐさま抱きしめられて、くちびるを塞がれる。そして、息ができないほどの、激しいキスに曝された。
まるで、今の将吾さんの気持ちをぶつけてくるような、そんなくちづけだった。
わたしも彼の思いに応えようとしたけれど、だんだん頭がくらくらしてきた……酸欠だ。
「……ぅんはっ」
わたしはなんとかくちびるをずらして、金魚のように、ぱくっ、と息を吸う。
将吾さんはわたしを離れさせないようにがっちりホールドして、腕に込めた力を緩めない。
片手でわたしのシニヨンにした髪を乱暴に解き、ばらばらっと背中に降らせる。
将吾さんのくちびるが離れた。
さすがに彼の息も上がっていた。
そして、ライオンのように広がったわたしの髪を、両手で荒々しく搔き上げ、
「……おれと、こんなキスができるってのに」
そう言って、わたしのヘイゼルの瞳をせつなげに見つめた。
終業後、気が重いまま、いつものように副社長のプライベートルームへ入る。
カードキーで解錠してドアを開いたとたん、副社長……将吾さんから腕を持たれてぐいっ、と中へ引っ張り込まれた。
すぐさま抱きしめられて、くちびるを塞がれる。そして、息ができないほどの、激しいキスに曝された。
まるで、今の将吾さんの気持ちをぶつけてくるような、そんなくちづけだった。
わたしも彼の思いに応えようとしたけれど、だんだん頭がくらくらしてきた……酸欠だ。
「……ぅんはっ」
わたしはなんとかくちびるをずらして、金魚のように、ぱくっ、と息を吸う。
将吾さんはわたしを離れさせないようにがっちりホールドして、腕に込めた力を緩めない。
片手でわたしのシニヨンにした髪を乱暴に解き、ばらばらっと背中に降らせる。
将吾さんのくちびるが離れた。
さすがに彼の息も上がっていた。
そして、ライオンのように広がったわたしの髪を、両手で荒々しく搔き上げ、
「……おれと、こんなキスができるってのに」
そう言って、わたしのヘイゼルの瞳をせつなげに見つめた。