政略結婚はせつない恋の予感⁉︎
将吾さんの大きな手のひらが、わたしの乳房を包み込む。たちまち、その突端が硬くなる。
「……寄せて上げなくても、Cカップにはしてやる」
彼が不敵にニヤリと笑った。
……なんで、ブラのサイズがわかる?
これはさすがに彼の「経験の賜物」からだろうな、と思ったら、心の底からムカついた。
将吾さんがわたしの乳房の突端を口に含んで、舌で転がす。
「……ぅう……ん……っ」
昨夜の乱れたわたしが戻ってきそうだ。
わたしのカラダはもう、彼の愛撫に相当慣らされている。たぶん……もう、ちょっとやそっとでは離れられないくらいに。
……だけど。
「将吾さん、今、何時?」
今日は日曜日だ。仕事は休みだし、将吾さんの予定も特にないはずだけれども。
「うるさい……おれだけを感じていろ」
そうは言っても……
わたしはサイドテーブルの時計を見た。
……七時四十五分だった。
「し…将吾さんっ、朝食の時間まであと十五分しかないよっ!」
わたしはものすごくあわてた。