政略結婚はせつない恋の予感⁉︎
だけど……将吾さんがベッドの上でわたしを見下ろす目は、捕らえた獲物を決して放さない、獰猛な肉食獣みたいだった。
わかばちゃんを見つめる、まるで陽だまりのような、やさしくて柔らかな目とは、あまりにもかけ離れていた。
……将吾さんは「政略結婚」のためには、こんなにもわたしを逃したくないんだ。
そう思いながら、身を任せて、身を震わせて、
今まで出したことのないほどの嬌声を上げた。
それでも、やっぱり……最後までは許さなかったけれど。