政略結婚はせつない恋の予感⁉︎

わたしは、将吾さんに、

一気に頂上にまで駆け上らされ、

そして、即座に、

一気に底辺まで()とされた。


わたしは、息も絶え絶えに、

欲望が満たされた瞳で、彼を見上げる。


ベッドの上でわたしを見下ろす将吾さんの目は、

捕らえた獲物を決して放さない、

獰猛な肉食獣そのものだった。


将吾さんが言い放つ。

「まだ……こんなもんじゃないぞ、彩乃」

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