政略結婚はせつない恋の予感⁉︎
……ない、のだ。
わかばちゃんの「自爆テロ」の「犯行現場」が。
ベッドがあったそこだけが、すっぽりと「空間」になっている。
「もう使いたくもないし、見たくもないだろ?」
将吾は得意げだ。ものすごーく「良いこと」をしたと思っている。
「ちょ…ちょっと、わたしはどこで寝ればいいのよ?」
すると、将吾はわたしを引っ張って、隣の部屋への扉を開けて入っていく。
そこで、またしても、わたしは目を見張った。