政略結婚はせつない恋の予感⁉︎

不意に、少年は傍らにいた少女の肩にかかった髪の毛ごと手を回し、引き寄せた。

ヘイゼルの瞳が見開いて、背の高い少年を見上げる。カフェ・オ・レ色の瞳で、肩までしかない少女を見下ろす。


そして、少年は……
少女のぷるっとしたくちびるに……

……自分のくちびるを重ねた。

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