あなたは私の忘れられない人。
高校2年
彼と連絡を毎日とるようになって1年が経った。
そんなある日のこと、私が見たい映画があったけれど、友達にことごとく一緒に行くことを断られる映画があった。
部活の先輩たちに聞いても興味ないの一点張り。
確かにマイナーな映画だけどさ……
と、1人で行こうかなぁと思い始めていたとき、ふと彼を誘ってみようかと考えた。
[先輩、私見たい映画があるんですけど、ことごとくみんなに断られちゃって……先輩、行きませんか?]
この送信ボタンを押すときほど、緊張したことは大人になった今でもない。
1時間ほどして、返事が返ってきた。
[いいよ。]
………へ?
いいの………?
[やった!ありがとうございます。]
なるべくいつも通りの返事を返したけど、内心心臓がバクバクだった。
彼とデート…………?
うそ!やった!
次の週に行くことが決まった途端、私はクローゼットの中の服を全部出して何時間も鏡の前でフィッテングしたのは言うまでもない。