か・て・き・ょ♥️
「ごめん、俺普通の家庭教師じゃないからさ」




…ですよねッ!




教え子の家に泊まって服を着替えさせるなんて、普通の家庭教師しませんよねッ!




あたふたしてる私に、


「先生だから。これから沢山、色々教えてあげるから」


佐野さんは片目を瞑って見せた。



色々って。。。



「まずは、俺のこと、先生って呼んでみて?」



佐野さんはまだベッドに座ってる私に少し詰め寄りながら言った。



「…せん…せ」


「なに?聞こえないんだけど」



佐野さんはもっと近づいてきた。




うう…




「……も一回」


「…せんせ」


「も一回」


「……せんせ」


「も一回」

回数を重ねていくごとに佐野さんとの距離が狭まる。
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