か・て・き・ょ♥️
ホッと一息ついていると、



「…ふぅ」



お母さんと話を終えた先生が戻ってきた。


助かった、というような顔つきだ。




「ご機嫌みたいで良かったよ。…じゃ、俺帰るね」



机の上のビール缶をひとつずつビニール袋に入れて、床に畳んである上着を着て、ソファに立てかけてあるカバンを手に取って…





…もう行っちゃうんだ





少し心が寒くなった。


先生は、ふいに後ろを振り返り、



「明日、4時に来るわ。好きだよ、遥香ちゃん」



それだけ言って、家を去っていった。


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