か・て・き・ょ♥️
例え先生の好きな人があの女の人だったとしても、先生の横にいられる時間が少しでもあればそれだけで充分だ。

なんて事まで思っちゃったりして。





本当に私はバカだーーー





かなり長い間、先生の腕の中にいたんだと思う。

気がついた時には涙は引っ込んでいた。



「…落ち着いた?」



上から先生の優しい声が降ってくる。



「せんせ…」


「ん?」



あぁ、今なら素直に聞ける。



「女の人…。あの女の人の事が好きなんですか?」


「……っ」



聞いてしまった。

返事を聞くのが怖い。


先生はやっぱりビックリしたようで何も答えてくれない。



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