か・て・き・ょ♥️
「あの人はーーー」



好きな人

その単語が来るのは分かっていた。


ギュッと目を瞑る。



「俺の…」



ドクン…

胸が苦しい。

くらくらする。

嫌だ、聞きたくない……



「俺の……姉だ」


「そうですよね……って、え!?!?」



好きな人…じゃなくて!?

佐野先生のお姉さん!?



どうやら私はとんだ勘違いをしていたようだ。

一人で焦って一人で悲しんで…

本当にアホらしい。



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