『ツインクロス』番外編
雅耶はというと、長瀬に売りつけられたとはいえ自分も同じ物を持っている手前、冬樹(夏樹)に申し訳ないというか立場がなかったのだが。
何とも落ち着かない気持ちでいるものの、写真は家に大切にしまってあるし、今ここで自分がそれを暴露する気は更々ない。
(…っていうか、今のこの状況で言えないだろっ。夏樹に軽蔑されたくないし…)
そう、二人とも我関せずを貫くつもりだ。
「こんなの一体いつの間に撮ったんだろ…。ブロマイドってそんなに普通に出回ってるものなのか?オレ聞いたこともなかったけど…。これって普通に駄目なヤツだろ」
力から奪った写真をげんなりしながら見ている冬樹に。
「ホントだよねー。だけど神岡みたいなヤツがいるから、こーいうのがなくならずに続いていくのかもねぇ。買う奴の顔が見たいよ、俺は」
ちゃっかり調子の良いことを言う長瀬に。
雅耶は、冬樹から見えない位置で長瀬に肘鉄を食らわせたのだった。
何とも落ち着かない気持ちでいるものの、写真は家に大切にしまってあるし、今ここで自分がそれを暴露する気は更々ない。
(…っていうか、今のこの状況で言えないだろっ。夏樹に軽蔑されたくないし…)
そう、二人とも我関せずを貫くつもりだ。
「こんなの一体いつの間に撮ったんだろ…。ブロマイドってそんなに普通に出回ってるものなのか?オレ聞いたこともなかったけど…。これって普通に駄目なヤツだろ」
力から奪った写真をげんなりしながら見ている冬樹に。
「ホントだよねー。だけど神岡みたいなヤツがいるから、こーいうのがなくならずに続いていくのかもねぇ。買う奴の顔が見たいよ、俺は」
ちゃっかり調子の良いことを言う長瀬に。
雅耶は、冬樹から見えない位置で長瀬に肘鉄を食らわせたのだった。