あの日の涙。
…そんな葛西君を見始めるのにはキッカケがあった。


入学したての頃、学校で迷ってた時に図書室で真剣な表情で本を読んでいる葛西君を見つけた。


今の時代、みんなスマホばっかりの中学校の図書室で本を読みながら勉強をしている男の子なんて新鮮だった。


その頃から忘れられなくて、毎日こっそり探すようになった。


…そして、走ってる葛西君を見つけた。


勉強している時とは違った顔つきとギャップに更に魅力を感じたんだ。


それからは、いつもこうやって窓からみてる。


最初はお昼ご飯は大丈夫かな?
なんて、思ってたけど葛西君には沢山のファンがいて。
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