いつか、らせん階段で
ボーッとしていた私も悪かった。
コンビニ出口でちょうど一緒になった女子高生のグループとぶつかってしまった。
きゃっきゃとはしゃいでいた女の子が手にしていたソフトクリームが私の首すじ辺りに当たって髪の毛から胸元にもべったりとクリームが付いてしまった。
「きゃっ」
「わぁ!」
「ごめんなさい!」
謝る女子高生に「いい、いい。大丈夫よ」と手を振って応える。
他の子が慌ててティッシュを出してくれた。
お財布一つで出てきてしまったから助かる。それをありがたく受け取ろうとすると
「ありがとう」
私の頭の上から声がして尚也がそのティッシュを受け取った。
「うわっ、超イケメン!」
女子高生がはしゃぎだした。
「夏葉、遅いから迎えに来た。まさか、女の子にナンパされてるとは思わなかったけど」
尚也はいつも通りの笑顔を私に見せた。
「これのどこがナンパなのよ」
ムッとして尚也をにらんだ。
尚也がクスリと笑って取り出したティッシュで私の首すじについたクリームを拭ってくれる。
女子高生たちが「きゃー」と声をあげた。
ん?と女子高生たちを見ると
「いやーん、格好いい」
「お姉さんたち、超セクシー」
「ドラマみたいー」
と騒いでいる。
どうやら、私が片手で髪をかき上げ、尚也が首すじに付いたクリームを拭った仕草が、彼女たちのツボだったらしい。
「リクエストがあれば、俺が彼女に付いたクリームを唇で舐めてとるのもアリだけど」
女子高生相手にニコニコしながらそんな事を言い出して更に歓声が上がる。
「な、何をバカなこと言ってるのよっ。尚也、帰りましょ。テッシュありがとね」
尚也の腕を引っ張って女子高生達から引き離す。
「お兄さんがんばってー」
女子高生の歓声に見送られてコンビニを後にした。
「じゃあ、部屋に戻ってからにするか」
顔を赤くした私を見て尚也はくすくす笑いが止まらない。
「何を」
「舌で舐めとるやつ」
「しないわよっ!」
尚也の背中をパシパシと叩いた。
恥ずかしすぎる。
コンビニ出口でちょうど一緒になった女子高生のグループとぶつかってしまった。
きゃっきゃとはしゃいでいた女の子が手にしていたソフトクリームが私の首すじ辺りに当たって髪の毛から胸元にもべったりとクリームが付いてしまった。
「きゃっ」
「わぁ!」
「ごめんなさい!」
謝る女子高生に「いい、いい。大丈夫よ」と手を振って応える。
他の子が慌ててティッシュを出してくれた。
お財布一つで出てきてしまったから助かる。それをありがたく受け取ろうとすると
「ありがとう」
私の頭の上から声がして尚也がそのティッシュを受け取った。
「うわっ、超イケメン!」
女子高生がはしゃぎだした。
「夏葉、遅いから迎えに来た。まさか、女の子にナンパされてるとは思わなかったけど」
尚也はいつも通りの笑顔を私に見せた。
「これのどこがナンパなのよ」
ムッとして尚也をにらんだ。
尚也がクスリと笑って取り出したティッシュで私の首すじについたクリームを拭ってくれる。
女子高生たちが「きゃー」と声をあげた。
ん?と女子高生たちを見ると
「いやーん、格好いい」
「お姉さんたち、超セクシー」
「ドラマみたいー」
と騒いでいる。
どうやら、私が片手で髪をかき上げ、尚也が首すじに付いたクリームを拭った仕草が、彼女たちのツボだったらしい。
「リクエストがあれば、俺が彼女に付いたクリームを唇で舐めてとるのもアリだけど」
女子高生相手にニコニコしながらそんな事を言い出して更に歓声が上がる。
「な、何をバカなこと言ってるのよっ。尚也、帰りましょ。テッシュありがとね」
尚也の腕を引っ張って女子高生達から引き離す。
「お兄さんがんばってー」
女子高生の歓声に見送られてコンビニを後にした。
「じゃあ、部屋に戻ってからにするか」
顔を赤くした私を見て尚也はくすくす笑いが止まらない。
「何を」
「舌で舐めとるやつ」
「しないわよっ!」
尚也の背中をパシパシと叩いた。
恥ずかしすぎる。