夢現物語
「逢鈴………もう、叶わぬから、頼みたい事があるんだ………機密だよ。バレた、駄目だ。止められてしまうからね。良いかい?」

「はい、それで…………」

「ああ、実はね。」


「逢鈴様。」

「あ、瑞希、来た?」

瑞希は逢鈴が連れて来た、女童で、逢鈴を尊敬している。

「硯と筆を、お持ちにしました。」

「有難う。瑞希、これ、お菓子よ。」

袖の下(賄賂)と言われそうだが。瑞希はとてもお菓子が好きなのだ。
< 264 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop