夢現物語
「きっと、もう、貴女を離したくはないよ、燕鼎様。」

「私もよ………もう、時にも、身分にも縛られくて良い。幸せだわ。」

爽やかな風が何処からか吹いてきて、二人を祝福するかのように、風薫る。

「きっと、現し世では、花が咲き誇っているでしょう。」

「そうだね………」

「貴方が行く、天は、もっと綺麗な花が、満開に咲いてますよ。-もう、寂しい想いは、しなくても良いんだわ。」

「天界……………」

「ここからは、貴方と私の旅になる。さぁ、参りましょう。」

「喜んで!貴女とならば、何処までも。」
< 301 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop