夢現物語
いつもは楽観的な逢鈴も、今度ばかりは頭を抱えていた。
「なんてことを。藤一条の姫様の御正体がバレるなんて、そんな、身の破滅じゃないの。私達だって、きっと、此処から追い出されてしまうわ。だって、私共は姫様達を騙していたのだもの。」
実際はそこまではいかないであろう。
父君がそれを許しているからである。
「とにかく、相分かった。二人で、姫様をお守りしましょう。きっと。」
しかし、それを逢鈴は裏切ることとなる。
逢鈴の、優柔不断な性格が不幸を呼び込んでしまった。
「逢鈴、藤一条の君に御逢いしたいのだが。」
「なんてことを。藤一条の姫様の御正体がバレるなんて、そんな、身の破滅じゃないの。私達だって、きっと、此処から追い出されてしまうわ。だって、私共は姫様達を騙していたのだもの。」
実際はそこまではいかないであろう。
父君がそれを許しているからである。
「とにかく、相分かった。二人で、姫様をお守りしましょう。きっと。」
しかし、それを逢鈴は裏切ることとなる。
逢鈴の、優柔不断な性格が不幸を呼び込んでしまった。
「逢鈴、藤一条の君に御逢いしたいのだが。」