イケメン部 〜第1巻〜
「でもやっぱり気になってしまうよねぇ」



城津は着信はまだかまだか、と、自分のスマホに目を遣る。



ーーーと、



ピロリロリン♪



「きた!」



西条のスマホだ。



「もしもし!部長!?」



西条は勢いよく電話に出る。



「うゎ!永利くん、声大きいよ〜、びっくりしたじゃんかっ」



声はいつもの佐々木の明るさだった。



「終わったよ、やっぱり僕は才能があると思うんだよね〜」



電話の向こうの佐々木はなんだか嬉しそうだ。

< 121 / 130 >

この作品をシェア

pagetop