イケメン部 〜第1巻〜
「僕が書いた書が最優秀賞だったんだ。凄くない!?褒めてほしいなぁ♪」



佐々木は書道担当だ。

最優秀賞とは…



「おめでとうございますっ」



澪和は思わず立ち上がり、叫んだ。



「…その声は、澪和ちゃん?」



急に聞こえてきた女声に佐々木は驚きながら問う。



「本当に部長は凄いです!」



澪和の本心だった。


佐々木は嬉しいのか、少し涙ぐんだ声で、



「……ありがとう。本当に君にはかなわないなぁ。今すぐにでも会いに行きたいよ」



西条のスマホを通して澪和に言った。

< 122 / 130 >

この作品をシェア

pagetop