イケメン部 〜第1巻〜
西条は佐々木に同意だ、というようにさらに追い討ちをかける。
「…で、実際どうなんだよ?」
御影は小さくため息をつき、
「ふざけるな。俺にそんな趣味はない。…俺はお前や部長みたいに女を弄んだりなんかはしない」
胸元にある西条の腕を払いのけ、緩んだネクタイを縛りなおした。
西条は御影の想像以上に強かった腕の力に驚き、ただただ固まったままだ。
佐々木はというと、つまらなそうに頭の後ろで腕を組み、澪和の方を見た。
佐々木とまともに目が合った澪和は急に視線を反らすのも失礼かと思い、一応軽く会釈をした。
澪和の急な会釈に佐々木は微笑み、手を振る。
その一部始終を見ていた楠見は大きなため息をつき、
「ダメだこりゃ…」
半ば諦め気味に呟いた。
結局この日、澪和が西条に呼び出される事はなかった。
「…で、実際どうなんだよ?」
御影は小さくため息をつき、
「ふざけるな。俺にそんな趣味はない。…俺はお前や部長みたいに女を弄んだりなんかはしない」
胸元にある西条の腕を払いのけ、緩んだネクタイを縛りなおした。
西条は御影の想像以上に強かった腕の力に驚き、ただただ固まったままだ。
佐々木はというと、つまらなそうに頭の後ろで腕を組み、澪和の方を見た。
佐々木とまともに目が合った澪和は急に視線を反らすのも失礼かと思い、一応軽く会釈をした。
澪和の急な会釈に佐々木は微笑み、手を振る。
その一部始終を見ていた楠見は大きなため息をつき、
「ダメだこりゃ…」
半ば諦め気味に呟いた。
結局この日、澪和が西条に呼び出される事はなかった。