イケメン部 〜第1巻〜
其ノ肆
結局部員全員が揃ったのは澪和が入部してから4日が経った時だった。
「あ~あ、土砂降りだよ~。春雨って感じじゃないね」
窓の外を眺めながら伝統部部長・佐々木教芳が呟く。
「…傘、持ってきてないな」
カーテンをまとめながら楠見薙早が呟いた。
伝統部は基本、朝には部活はないのでこの会話が交わされているのも午後の部活の時だ。
伝統部部室には伝統部部員全員が揃い――
「じゃあ、せっかく揃ったんだから一人ずつ自己紹介しよっかぁ♪」
佐々木の合図により部員が一斉に円になる。
「あ~あ、土砂降りだよ~。春雨って感じじゃないね」
窓の外を眺めながら伝統部部長・佐々木教芳が呟く。
「…傘、持ってきてないな」
カーテンをまとめながら楠見薙早が呟いた。
伝統部は基本、朝には部活はないのでこの会話が交わされているのも午後の部活の時だ。
伝統部部室には伝統部部員全員が揃い――
「じゃあ、せっかく揃ったんだから一人ずつ自己紹介しよっかぁ♪」
佐々木の合図により部員が一斉に円になる。