イケメン部 〜第1巻〜
「えっ!?澪和、イケメン部に入部するの!?」


「…まだそうと決まった訳じゃないんだけどね」


「良いなぁ~。羨ましいよぉ」


「真菜香も入れば良いのに…」


「ダメダメッ、私は吹奏楽一筋だもんッ」


「…そっか」



1―Bの教室の隅。

そこに海空澪和の席があった。



「あっ、あと2分で部活だよ!!…どの先輩が一番カッコ良かったか、明日教えてね?…じゃあ、おっさきに~!!」


「えぇっ!!…あ、うんっ」



チャイムが鳴る前に教室から飛び出ていった友人、長井真菜香の背中を見て、澪和も決心した。




……よしっ!!私も頑張ろうっ!!!
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