イケメン部 〜第1巻〜
其ノ伍
「…えーっと、ここはどこだ?」
「確かこの先の道を真っ直ぐ行けば、桜難中学に着くと思います」
「…お、おう。……で、新厘市はどっち方面なんだ?」
澪和の答えに困惑の表情を浮かべる西条。
「新厘市ですか…。たしか桜難駅から乗り換え有りで40分かかるはずですが……」
「ちょぉぉっと待ったぁぁぁぁッ!!!!」
澪和の発言に割り込むように西条の勢いの良い声が入ってくる。
「…な、なんでしょうか?」
衝撃に身を反らす澪和。
西条は冷や汗を垂らし、
「……俺、もう帰るわ」
自分(西条)と澪和をまだ空気が冷えていて、冷たい雨から守ってくれていた傘の柄を澪和に返した。
「確かこの先の道を真っ直ぐ行けば、桜難中学に着くと思います」
「…お、おう。……で、新厘市はどっち方面なんだ?」
澪和の答えに困惑の表情を浮かべる西条。
「新厘市ですか…。たしか桜難駅から乗り換え有りで40分かかるはずですが……」
「ちょぉぉっと待ったぁぁぁぁッ!!!!」
澪和の発言に割り込むように西条の勢いの良い声が入ってくる。
「…な、なんでしょうか?」
衝撃に身を反らす澪和。
西条は冷や汗を垂らし、
「……俺、もう帰るわ」
自分(西条)と澪和をまだ空気が冷えていて、冷たい雨から守ってくれていた傘の柄を澪和に返した。