イケメン部 〜第1巻〜

其ノ陸

午後6時を少し過ぎた頃。



ピンポーン…



家のチャイムが鳴った。



「は~い」



両親共に仕事で不在のため、澪和は2階にある自室から降り、インターホンを見ずにドアを開ける。



……ガチャ




「こんな時間にすまないね」


「……ッ!!!」



見るとそこには190㎝を超える巨体……城津亘が立っていた。

澪和は城津の顔を暫く見上げていたが、首が痛くなり顔を下げる。

城津は苦笑しながら、



「変な気を使わせてしまってすまないね。大丈夫だ、直ぐに終わらせるから」



と言い、胸元から茶色い大きな封筒を取りだし、微笑んだ。
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