イケメン部 〜第1巻〜
「…部長は今、生徒会の方で居ないから。…好きに座ってろ」


「…はい」




部室の中は意外と広く、パッと見教室3個分くらいはある。

澪和は近くにあったパイプ椅子に礼儀正しく姿勢を伸ばして座り、部長の帰りを待つことにした。



「…これ。アイスココア。会が終わるまで少なくてもあと30分はかかるから…」


「有り難うございます」



西条が差し出してきたコップを受け取り、澪和は微笑んだ。



「べっ…、別に礼を言われるような事じゃねぇしっ」
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