イケメン部 〜第1巻〜
其ノ參
授業終了のチャイムが鳴った。
これから先は、部活動の時間だ。
零和は少し早歩きをして伝統部の部室へと向かった。
ドアを開けると――
「…あ、零和ちゃん。早かったね♪」
首だけを此方へ向けた部長―佐々木教芳が声を掛けてきた。
室内には佐々木の他に、御影や城津の姿も見える。
「…ほら、そんなところに立ってないで、もっとこっちにおいでよ?」
佐々木は笑顔で零和の腕を引き寄せた。
「……でも」
一方の零和は罪悪感に訪われ、中々笑顔を返すことが出来ない。
そんな零和を見て、御影誠が口を開いた。
「…海空。お前は何か勘違いをしてないか?」
「……え?」
突然声を掛けられたので、零和は少し反応が遅れる。
これから先は、部活動の時間だ。
零和は少し早歩きをして伝統部の部室へと向かった。
ドアを開けると――
「…あ、零和ちゃん。早かったね♪」
首だけを此方へ向けた部長―佐々木教芳が声を掛けてきた。
室内には佐々木の他に、御影や城津の姿も見える。
「…ほら、そんなところに立ってないで、もっとこっちにおいでよ?」
佐々木は笑顔で零和の腕を引き寄せた。
「……でも」
一方の零和は罪悪感に訪われ、中々笑顔を返すことが出来ない。
そんな零和を見て、御影誠が口を開いた。
「…海空。お前は何か勘違いをしてないか?」
「……え?」
突然声を掛けられたので、零和は少し反応が遅れる。