イケメン部 〜第1巻〜
其ノ陸
部活が終わり、帰路に帰る楠見と御影。
「………先輩」
沈黙を破るかのように御影が話し掛ける。
「…もしかして、あいつのこと好きになったんですか?」
只の質問。
だが御影の目はただならぬ鋭さを帯びている。
「…あいつって?」
楠見は面倒くさそうに返事を返す。
御影は小さくため息を付いた後、
「…海空ですよ」
零和の名を口にする。
途端、御影と並んで歩いていた楠見の足が止まる。
「……はっ」
少し俯き、息を溢す楠見。
「………先輩」
沈黙を破るかのように御影が話し掛ける。
「…もしかして、あいつのこと好きになったんですか?」
只の質問。
だが御影の目はただならぬ鋭さを帯びている。
「…あいつって?」
楠見は面倒くさそうに返事を返す。
御影は小さくため息を付いた後、
「…海空ですよ」
零和の名を口にする。
途端、御影と並んで歩いていた楠見の足が止まる。
「……はっ」
少し俯き、息を溢す楠見。