イケメン部 〜第1巻〜
參の章
其ノ壱
桜もすっかり散ったこの時季――
伝統部部長である、佐々木教芳は一人、教室の自席に突っ伏していた。
「……部長、遅いっすね」
「もうそろそろ来るんじゃないか?あいつのことだ、多分女をナンパしてるんだろ」
「うっわ、海空一筋じゃないんすか!?サイッテー…」
先に部室に来ていた西条と楠見は机の上に置いてある週刊雑誌を手に取り、読みながら他の部員が来るのを待っていた。
伝統部部長である、佐々木教芳は一人、教室の自席に突っ伏していた。
「……部長、遅いっすね」
「もうそろそろ来るんじゃないか?あいつのことだ、多分女をナンパしてるんだろ」
「うっわ、海空一筋じゃないんすか!?サイッテー…」
先に部室に来ていた西条と楠見は机の上に置いてある週刊雑誌を手に取り、読みながら他の部員が来るのを待っていた。