イケメン部 〜第1巻〜
「澪和ちゃんに会いたくてたまらなくてさ、会議サボって部活行ってたら、こーなっちゃったよ~。いやぁ、参った参った」



 笑顔で頬を掻く佐々木。

 澪和はため息をつき、



「だから、反省書とかこんな山積みになってる訳ですね」



 机の上の書類を見渡した。



「困ったなぁ、当分部活に顔出せそうにないんだ。澪和ちゃんと一緒にいる時間が限られてきちゃうね」



 心配する佐々木に、



「余計な心配はいいですから。とにかく早くこの反省書を書いて、これからはちゃんと会議に参加してくださいね?」



 澪和は腰に手を当て叱り、教室から出ていった。
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