イケメン部 〜第1巻〜
近づいてきた御影はそれを見て、



「すまないな、海空。驚かせてしまったか」



苦笑し、澪和たちの後ろにいた楠見に一言、



「今日は部活、早退します」



ただそれだけ言って、部室から出ていってしまった。



「えっ、あのっ…御影先輩っ!?」



澪和は澄まし顔の西条を置いて、急いで御影の後を追いかけることにした。



「あ~あ、残念だったな、西条。あいつは御影に盗られるぞ」



澪和がいなくなった部室で楠見がにやけながら西条に呟く。

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