イケメン部 〜第1巻〜
其ノ肆
部室に戻った澪和は、入った瞬間に張り詰めた糸が緩んだように、その場に倒れこんでしまった。
すぐに桐神が駆け寄ってくる。
「大丈夫ですか!?」
城津はコーヒーを持ってきてくれた。
楠見はというと、窓際に座り、チラチラと零和の方を見てきている。
……………落ち着く
澪和は伝統部に入って初めてそう感じた。
西条と御影がいないだけで、こんなにも落ち着くのか、と。
「今の伝統部はバラバラだからね…。部長も不在だし」
城津は困ったな、と頬を掻く。
「あいつがいなくても、3年は俺がいるし。俺が部長になっても良かったんだし」
楠見は少し拗ねたような感じで言う。
すぐに桐神が駆け寄ってくる。
「大丈夫ですか!?」
城津はコーヒーを持ってきてくれた。
楠見はというと、窓際に座り、チラチラと零和の方を見てきている。
……………落ち着く
澪和は伝統部に入って初めてそう感じた。
西条と御影がいないだけで、こんなにも落ち着くのか、と。
「今の伝統部はバラバラだからね…。部長も不在だし」
城津は困ったな、と頬を掻く。
「あいつがいなくても、3年は俺がいるし。俺が部長になっても良かったんだし」
楠見は少し拗ねたような感じで言う。