SWEET†BOYS


「ねぇ、柚姫」


不意に話しかけてきた美月。


「ん?」


「枢くんがさぁ、女子たちと遊んだりしてムカッとしないの?」


……は?


「なんで?枢は友達でしょ?何をしてようが、枢の勝手だよ~っ!まぁ、呆れるけどさっ」


「…ふぅん」


意味深な顔でそう言う美月。


「何よーッ」


「何もぉ?」


席に座ってキャッキャ言うあたしたちに斗真が近づいてきた。


「柚姫、宿題みせて」


斗真は無表情でそういう。


「何の教科?」


「全部」


さらりと、悪気もなく言う斗真。


「……(怒)」


「いーじゃん。ケチ」


「ケチじゃないもんっ!はいっどうぞっ!」


そういって、斗真の前に5冊のノートを差し出す。



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