SWEET†BOYS


キーンコーンカーンコーン…


チャイムがなった。

「あ。あたし席戻るね」

「うん。また後でね」

そう言って美月と別れた。


朝の長~いホームルームを終わると目の前に斗真がいた。


「……ノート、と利息」

「もう写したの?それに利息って…飴?」

「悪い?…今それしかねーんだよ。……ホームルームの時間、高速で写した」

「…そっか。あ。あたしこの飴好きなんだぁ~ありがとね」

「知ってる」

「へ?」

あたし、斗真にこの飴好きなんだって過去に言ったっけ?


『どうして知ってるの?』そう聞こうとした。

でも、斗真はあたしの頭をクシャっと触ってまた席に戻ってしまった。


「…へんなの」


斗真は本当に不思議な人。



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