SWEET†BOYS
斗真と枢、時々柚姫 BY斗真
「オイ枢、帰んぞ」
「えー…今日は女の子達とあそ……ぶふぅ!」
俺は枢に一発ケリを入れた。
こいつの女の子好きは怒りを通り越して呆れてしまう。
枢とは中学からの付き合いだった。
初めてこいつを見たときは、正直関わりたくなかった。
枢のまわりは女ばっかでうるさかったし、あの抜けた感じとか何も考えてなさそうでウザかった。
でもいつのまにか少しずつ話すようになって、音楽とかマンガの趣味とかがよく合ってて…気付いたら仲良くなってた。
この西野宮学園は一応県内では1、2を争うくらいの難関校だ。
簡単に入れるような学校じゃない。
オレは自分で言うのも何だけど頭は良かった。
志望校とか考える以前に中学校側からこの学校に行けとうるさかったから、この学校に来た。
……それだけ。
枢も頭が良かった。
そういう意味でも気が会ってたのかも知れない。
枢も同じく中学校に後押しされて、この学校に来た。
まぁなんというか…あれだ。
運命…いや、腐れ縁…じゃないけど、まぁそんな感じのもの。