ペンダント~夢からわかる過去の真実~







莉夢と杏里が教室で待ってくれているのを思い出し、私は駆け足で1組へと向かう。


向かっている途中、ふと3組に人影を感じた。


恐る恐る見てみると、悠真だった。


悠真が1人で教室にいた。


紙にシャーペンを走らせているのをみて、恐らく反省文を書いているのだろう。


(そっか、悠真も反省文か)



悠真....。


私は急に悲しくなった。


なぜなら、「心を見透かした」と言われて以来、悠真とは言葉を交わしていないからだ。


一応一緒に登校はしてきたが、会話という会話は一切なかった。


もうそれはそれは気まずかった。


気まずかったけど、不思議と居心地は悪くなかった。


(もう、悠真と話せないの...?)


数少ない私の新しい友達。


簡単には手放したくない。


それに悠真への疑問は消えてないし___

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