ペンダント~夢からわかる過去の真実~






「みなさん、ご飯ができましたよ。さぁいらっしゃい」


エプロンと三角巾をした先生がみんなに向かって叫んだ。


それを聞いた子供たちは遊びを中断して、一斉に部屋の外へと出ていった。


(あれれ?どこへ行くんだろ..)


さっきはおままごとでご飯を作っていたけど、これはおままごとではなさそうだ。


「___ちゃん」


名前を呼ばれた、ような気がした。


振り向くと弥生先生が私に向かって手を出していた。


(そこに手を置いてってこと...かな)


戸惑いながら弥生先生の手の上に自分の手を重ねた。


「さぁ、行きましょうか」


私の手を握り、立たせ、どこかへ連れていかれた。


「どこへいくの?」


「ご飯のお部屋よ。もう夜ご飯の時間だからね」


(ご飯?ここで食べるんだ)


ますますここがどこかわからなくなった____。

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