ペンダント~夢からわかる過去の真実~
1つ目の真実 ~弥生先生との過去~
【1つ目の真実 ~弥生先生との過去~】
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「はぁ....」
「うわ、でかいため息」
「最近遅刻多くない?大丈夫?」
私のため息の大きさにびっくりしている莉夢と心配してくれている杏里。
私は土曜日のことがあってか少し莉夢のことを警戒していたが、いつも通りの普通の莉夢だった。
内心ほっとする反面、弥生先生にもうなにか教えられてしまったのかなと思うと少し怖かった。
「さ、はやく反省文を終わらせちゃお」
杏里の言葉で我に返る。
そうだった。今は放課後で反省文に苦戦しているんだった。
こんなことになるのは薄々感じていたが、まさか束で渡されるだなんてだれが予想しただろう。
おかげで遅刻指導の先生に顔をバッチリ覚えられてしまった。
もう最悪だ。