ペンダント~夢からわかる過去の真実~

2つ目の真実 ~悠真との過去~



【2つ目の真実 ~悠真との過去~】


*



それから1週間。


あの日があってから私と莉夢は一切話さなくなった。


なにも知らない杏里は、当然ながら莉夢と一緒にいる。


莉夢からなにを聞かされたのかわからないが、私のことを避けているのは明らかだった。


そして、クラスの女子たちを敵に回してしまった私は、誰とも一緒にいることができない。


誰も私に話しかけようとしない。


クラスの雰囲気が 私 という存在を消そうとしている。




__そんなある日


いつも通り一人で帰ろうとしたら、生徒玄関にだれかが立っていた。


私は一人になったときから最終下校時刻まで学校にいるようにしている。


..いや、 いるようにしている というより、その時間まで いてしまう と言ったほうが正しいか。


これから私はどうなるのか。とか、前の楽しかった日々にはもう戻れないのか。とか考えてしまって、時々泣いたりしてしまって気付いたら最終下校時刻になってしまっている。



今までだったらこの時間はだれもいなかった。


部活の人さえいなかったのに、


だれがいるというのだろう。


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