ペンダント~夢からわかる過去の真実~
__バシッ!!
いきなり何者かに腕を掴まれ、そのまま引っ張りあげられた。
突然のことでなにがなんだかわからなくなっていると、声が聞こえてきた。
「おい!しっかりしろ!!」
それはどうやら男の子の声らしかった。
その声と同時に私はその男の子に抱き抱えられた。
いや、正確にいえばお姫様だっこをされている。
普通なら突然男の子に抱き抱えられたら悲鳴を上げて暴れだすところだが、いまの状況は違う。
私は男の子に助けられたのだ。
いわゆる命の恩人だ。