ペンダント~夢からわかる過去の真実~
そこには小さい時の悠真と、ひとりの女の子が写っていた。
でも、その女の子の顔は切り抜かれていた。
それも、1枚の写真だけじゃない。
アルバムに写っているほぼすべての写真にその女の子はいて、その女の子の全部の顔が切り抜かれていた。
「えっとー。これは....?」
どう反応すればいいんだろう。
困っていると悠真が口を開いた。
「これ、さっきの写真たての写真もそうだけど、この子だけ顔がないだろ」
「うん、ないね」
「俺がやったんだ」
....え?
「どういうこと?」
俺がやった?なにを?
「この顔を切り抜く作業を俺がやったんだ」
そんな。どうしてこんなことを。