ペンダント~夢からわかる過去の真実~
私の許可なしに名前を変えるだなんて。
「ごめんなさい。でも、そうするしかなかった。あなたは本当の家族に手放されたのよ」
「手放された....?」
「そう、あなたが記憶喪失になったから」
「それでお母さんのところに来たの?」
「違う。私は施設からあなたを引き取って、あなたの養子になったの。母子家庭なのはそのためよ」
「そうだったんだ。でも施設って?」
「弥生先生がいた場所。あの場所は施設よ」
私の夢に出てきたあの場所は児童館なんかじゃなくて、施設だったんだ。
じゃあ私は施設で弥生先生と出会ったんだ。
そうかだから年齢がばらばらな子供たちがたくさんいたり、泊まることができたのか。