ペンダント~夢からわかる過去の真実~






「それにしても、あなたが高校に現れるだなんて本当にびっくりした。名前は変わってたけど、顔を見てすぐにわかった。私の娘だって」


そう言ってお母さんは私の頭を撫でてくれた。


お母さんに触れられるとすごく安心する。


「じゃあ、私が反省文を渡したとき、泣き出したのは私がお母さんの娘だったからか」


「あら、よく覚えてるね。そう。久しぶりに娘とはなすことができて、本当に嬉しくて、ついね」


そう言うとお母さんは少し照れ臭そうに笑った。


そういえば


さっきからお母さんは私のことを あなた 呼びしてるけど、私の本当の名前はなんだろう。


家にいるお母さんは口止めされていて、教えてくれなかった。



でも、本当のお母さんなら....。


「お母さん。ずっと気になっていたこと聞いていい?」


「ん?なに?」


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