ペンダント~夢からわかる過去の真実~
見覚えのある女性
【見覚えのある女性】
*
満開の桜が風に揺られて
花びらたちがどこかへ旅立っていく。
(きれいだなぁー...)
高校の入学式が終わり、教室についた私はそんなことを思いながら窓の外を見ていた。
風が吹いて私の首からかけているペンダントが揺れた。
私の席は窓際のいちばん後ろ。
桜を眺めるには丁度よい場所だった。
クラスメイトたちは自分の席にそれぞれ着席し、静かにしていた。