ペンダント~夢からわかる過去の真実~
「ちょっと。なにあんただけ納得したような表情になってるのよ。本当に大丈夫なの?」
お母さんの目が心配で満ちている。
本当は先日見た夢のことについて聞きたかったけど、
そんなこと言っても「たかが夢でしょ」とか言われちゃいそうだし。聞かないでおいた。
「お母さん心配性すぎ。大丈夫だって。」
私は本当になんでもないよというような眼差しを送った。
「そう...。ならいいけど」
なにかまだいいたげな表情をしていたお母さんだったけれど「はやく支度しなさいねー」と言って下の階に降りていった。