ペンダント~夢からわかる過去の真実~
あの人だ!
【あの人だ!】
*
結局熱は下がらず、学校を3日も休んでしまった。
(どうしよう...)
ちなみにいまは学校までの通学路、電車通学の私は駅に向かってひとりで歩いている。
どうしよう という心配は学校の単位のことではない。
莉夢と杏里はいまでも私のことを 友達 と思ってくれているのかどうか、というものだ。
3日休んだだけで砕ける友情じゃないと信じているが、新しい学校に新しいクラスメイト、なにが起きるかわからない。
一応友達作りには遅れをとっていなかったが心配はぬぐえない。
(教室で会ったらまずなんていおうかなー)
そう思いながら私は改札を抜けた。
その瞬間電車が通過した。
(...ん?通過した..?)