Past Life 〜生まれ変わりだとしても〜
しばらく黙り込む博紀。
その様子を見て、山本先生は小さく笑みを見せた。

ドクン…ドクン…。

何故だろう。
またしても鼓動が早まってしまっている。
一旦落ち着こうにも、先生が近くにいたのではどうしようもない。

「それ、僕も好きなんだよ。王道な展開の筈なのに、何故か引き込まれちゃうんだよね。」

山本先生は頭をかきながら照れ臭そうにいった。

「あれ?この感じ何処かで……」

その表情を博紀は何処かで『知っている』ような気がした。
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