Past Life 〜生まれ変わりだとしても〜
それからというもの、放課後に図書室に行っては山本先生と色々な小説について語り合うことが日課となった。
好きな小説の系統が似ていることもあり、自然と会話が弾む。

「他人と話すことがこんなに楽しかったなんて……忘れてたな」

博紀は久しぶりの感覚に自然と笑みがこぼれた。

最初は恐れていた胸の高まりも、いつしか気にならなくなっていた。
原因は定かではないが、症状がでないのであれば心配することもない。
博紀は深く考えることをやめるのだった。
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