Another 姫☆組 (姫シリーズVol.3) 【完】
帰り道で

「最高だろ?」ヒロ君がニヤッと笑った

「慧、この前駅のホームで姫ちゃんに堕ちたろ?」

「えっ…」

やっぱりあの日、車内にいたのはヒロ君だった

ヒロ君は俺が彼女に恋に堕ちた瞬間を見ていたんだ

「姫ちゃんは… 遠いぞ」とヒロ君は笑いながら、真剣な眼差しで俺を見た

わかっている

彼女は高嶺の花だってことくらい…

でも、少しでも近づきたい…

「受かってみせるよ」
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