Another 姫☆組 (姫シリーズVol.3) 【完】
「あ~ メンバーの臣 義務教育終了祝いに連れて来た 4月から同じ高等部」と大吾さんは俺の背中をポンッと押して一歩前に出てしまった
「あっ・・ はじめまして・・ ゴトー ジン です」
照明が暗いとかじゃない・・
目の前にいたのは、中等部でも有名なふたり・・
「わたし、りん。 こっちが姫花 いつも大吾がお世話になってます」とりんさんは笑った
うわぁ~
「てめぇ・・ りんごときに赤面してんじゃねぇ」と大吾さんが後ろから頭をコズいてきた
ごときって・・
それって、りんさんに対して使う日本語じゃないっしょ?
「大! それって後輩イジメじゃないの? ジンくん、こっちに座って?」と言われるがまま俺は姫花さんの隣に座った
それから俺は、見たこともない大吾さんが面白くて仕方がなかった
俺が知ってる大吾さんは、どんな小さなことにも妥協しない硬派なイメージしかなくって・・
ツアーグッズひとつをとっても、細かいところまでチェックして、納得いくまで話し合って・・
それなのに、ここにいる大吾さんは、りんさんにコズかれたり、彼女さんからの電話に真っ赤になってたり・・
正直意外だった
そして、大吾さんがトイレに立ったとき
「ジン君、大吾って普段キツイでしょ?」って姫花さんが話しかけてきたんだ
「え? そんなことないですよ?」俺は焦った・・急に話しかけてくるんだから・・